ビジネス書要約ブログ

ビジネススキル向上を目的に、年間100冊以上読書してきた筆者が、本当に為になった本を要約して掲載しております。

SEがはじめて学ぶ会計

1 会計業務の一番の目的 ・財務諸表を作る

※会計システムにより、財務諸表を作る作業を自動化 会計システム利用者 ・経理部門 会計システム開発に携わるにあたってのミッション・利用者の業務を楽・便利にすること

会計とは・・・?

・会社の儲けを把握するための仕組み ・いくら儲かっているかを示すために、発生した取引を 一定期間(基本的には、4/1-3/31の1年間※KNTは1/1-12/31)集計し「財務諸表」という書類で表現する。

■代表的なものが、貸借対照表(BS)・損益計算書(PL) 貸借対照表・・・会社にどれだけの資産・負債・資本があるのかを示す 損益計算書・・・一定期間の儲けを示す(収入-費用) 財務諸表を作る元となるのが仕訳です。 仕訳・・・ 1つの取引を2面の側面から捉えて記録する。 (例) 「銀行からお金を借りた」 一面では「現金(資産)」が増えた、もう一方では「借入金(負債) が増えた」ということになり、この2面性を借方・貸方に分けて 表現する。(借方・・・入ってきたもの 貸方・・・出ていったもの) (借方)現金150 /(貸方)150 財務諸表の作成手順 「取引を仕訳帳に記帳」⇒「勘定科目ごとに総勘定元帳を作成」⇒「合計・残高試算表を作成」 ⇒「財務諸表作成」 <仕訳帳の記帳> 仕訳を発生順に、仕訳帳に記録する。

 

■表 <総勘定元帳> 仕訳帳をもとに、勘定科目ごとに取引を記載する。 勘定科目の「現金」の総勘定元帳は、

■表(現金) これを、発生した取引に存在する全ての勘定科目に対して作成する。 <試算表> 総勘定元帳の勘定科目ごとに、借方・貸方の金額を集計し、それらの数字を もとに、合計試算表を作成する。「現金」・「資産」・・・の貸方・借方いくらをまとめたもの。

■合計試算表  試算表には、借方・貸方の金額を差し引いた残高試算表がある。 <財務諸表> 試算表の勘定科目を、資産・負債・資本・収入・費用に分類する。 ・残高試算から、資産・負債・資本の要素に関係する勘定科目のものを抽出して 作成したものが、貸借対照表 差額は利益となる。 ・収入・費用に関係する勘定科目のものを抽出して作成したものが、損益計算書 差額は利益となる(貸借対照表の利益と一致する)

■図・表(P30) 「資産」・・・会社の所有する財産。現金・預金・商品・土地・建物 「負債」・・・銀行からの借入金など、支払い義務を負っているもの。 「資本」・・・株式発行等で調達した資金。 ※負債と資本の決定的な違いは、資本は返済の義務がないこと。 残りの「収入」「費用」については説明するまでもないですが、 「収入」・・・売上等 「費用」・・・材料費・人件費等  2.会計には本社会計と支店会計がある。 財務諸表を作るのは、本社会計である。 では、支店会計は?本社会計との関連についての説明。 複数の支店をもつ大企業は、各支店独自で仕訳を記帳し、各支店の 仕訳を本社に集約し、財務諸表の作成を行う。 <支店会計から本社会計への処理の流れ>

■支店会計 ・支店ごとに提携店と契約を行っている。 提携店から発券依頼がある都度、計算書を発行しチケットを提携店に 渡す。 営業未収/未渡未収 チケットを渡してお金をもらって状態なので、提携店とは発券した都度、 代金の請求を行うのではなく、月で1度まとめて請求を行い入金を してもらう。 預金/営業未収 日々発生した取引をまとめて夜間バッチにて、本社へ連携する。(精算済みのみ? クーポンを渡した分?) 例えば、あるツアーのクーポンを発券した場合、明細は下記のようになる ホリディ /営業未収 海外地上費 消費税 の仕訳を本社に連携し集約する。